三重の川原でジビエキャンプ!

狩猟した鹿肉をそのまま焼き肉に日が沈みかけた三重県の川原沿いのキャンプスポット。川のせせらぎがBGMになり、芝生の上にはところどころ小さなテントが並んでいました。今回は宿泊はせず、夜だけのキャンプ。けれどもこの日のメインディッシュは、ただのキャンプ飯ではありません。前日に自分たちで仕留めた鹿肉を、自分たちの手で捌き、下処理をして持ち込んだ「究極のジビエ焼き肉」です。

クーラーボックスの中から出したのは、もも肉・ハツ・レバー・タン。普段スーパーではなかなかお目にかかれない部位ばかり。自分が仕留めた獲物を食べるというのは、達成感と自然への感謝が入り混じる不思議な気持ちになります。

狩猟から解体まで。新鮮な鹿肉を手に入れるまでの裏側今回の鹿は前日に仕留めた個体。仕留めた後に近くの沢で素早く血抜きを行い、解体も慎重に進めました。狩猟の後は体力も使い切っているのですが、肉の美味しさは処理の速さで決まるのでここは妥協できません。

血抜き:ハツやレバーは血をしっかり抜くことでクセを抑えました。ただし抜きすぎたせいで、レバーは少し味気なくなってしまいました。血はうまみやその肉を特徴づける部分でもあるので、どの程度血抜きをするかは、その人の好みによるところも多いです。

下処理:皮を剥ぎ、脂身や筋を丁寧に除去。鹿肉は脂肪が少ないため処理は比較的スムーズ。

熟成の有無:今回は熟成させずに新鮮なまま食べるスタイル。ハツやタンは新鮮さを活かすと味が格別。

鹿肉焼き肉の準備!

味付けと焼き方のこだわりキャンプ場に着いてまず最初にしたのは、火おこしです。今回は100円ショップの簡易炭コンロを試したのですが、火力が弱く、最終的にはしっかりした炭と焚火台を使うことにしました。炭火が安定したら、いよいよ鹿肉を焼いていきます。

味付け:

ハツ・タン・レバーはシンプルに塩コショウ。鹿肉の旨味をそのまま楽しめます。

もも肉は焼き肉のタレに漬け込んで柔らかく仕上げました。

部位別の味わいレビュー!

アウトドアで味わう極上の鹿肉鹿肉は、基本的には牛肉と同じように扱えます。脂肪が極端に少ないので、熱く切った場合には火の通し方を工夫する必要がありますが、焼き肉であれば基本的には問題ありません。ハツ:プリッとした歯ごたえが楽しく、ジューシー。焼きたてをかじると旨味がじゅわっと広がります。

レバー:クセがなくあっさりしている一方で、血抜きをやりすぎたせいか少し淡白に。次回はもう少し控えめにしてコクを残したいところ。

タン:希少部位。牛タンより脂が少ないのに旨味が濃厚で、噛むたびに滋味が広がります。タンは個体差も少なく失敗がない優秀な部位です。

もも肉:野性味のある赤身。タレに漬け込んだことで柔らかく、炭火の香ばしさもプラスされ最高の仕上がり。

鹿肉は高たんぱく・低脂肪!

アウトドア好きに嬉しいヘルシー食材鹿肉は赤身が中心で脂肪が少なく、100gあたりのカロリーはおよそ110kcal前後。

タンパク質:約22g

脂質:1~2g程度

鉄分:牛肉よりも多く、貧血予防にも◎

アウトドアで豪快に食べても罪悪感が少ないのが嬉しいポイントです。

鹿肉を安全に食べるための注意点ジビエ肉は野生動物由来のため、生食は厳禁です。厚生労働省がガイドラインを出しています。

中心温度75℃以上で1分以上加熱またはそれと同等の加熱が基準となっています。実際は、その通り火を入れると固くなりすぎるので、難しい部分ではあります。

解体や調理器具は肉用と野菜用で分ける

持ち帰り時は必ず低温管理(5℃以下)

信頼できるハンター、もしくは自分で仕留めた鹿を使用

まとめ:初心者でも挑戦できるジビエキ

ャンプ今回の夜キャンプは、宿泊なしでも特別な時間になりました。「自分で仕留めた鹿を自分で焼いて食べる」という体験は、単なる食事を超えて自然とのつながりを感じさせてくれます。鹿肉の味はもちろん、準備や調理の工程、炭火を囲んで仲間と過ごすひとときすべてがアウトドアの醍醐味です。

ジビエ料理に挑戦したい方は、まずは鹿肉を使った焼き肉がおすすめ。今回紹介した下処理のポイントや炭火焼きのコツを押さえれば、初心者でも美味しく安全に楽しめます。

ラベル:キャンプ ジビエ