猟師だからこそ楽しめる、特別な鹿レバー料理ジビエ料理の魅力は、何といっても「その土地でしか食べられない特別感」。中でも鹿のレバーは流通量が極めて少なく、猟師や信頼できる狩猟仲間がいなければなかなか手に入らない食材です。私は狩猟をしているため、新鮮な鹿レバーをいただける立場にあり、今回は贅沢に鹿レバーのレバニラ炒めを作りました。

新鮮なレバーは一目で違いが分かります。色が深い赤で艶やか、包丁を入れると角が立ち、しっかりとした質感。牛や豚のレバーと比べてもクセがほとんどなく、むしろ旨味が濃厚です。内臓肉をいただくことは命をいただく行為そのもの。しっかりとした下処理を行い、ていねいに調理することで、素材の美味しさを最大限に活かせます。

🥘材料(2~3人分)材料分量鹿レバー(スライス)

約250gニラ1束もやし1袋(200g)生姜(すりおろし)小さじ1にんにく(すりおろし)小さじ1醤油大さじ2酒大さじ1ごま油大さじ1片栗粉適量サラダ油適量合わせ調味料材料分量醤油大さじ1.5オイスターソース大さじ1みりん大さじ1酒大さじ1砂糖小さじ1鶏ガラスープの素小さじ1乾燥赤唐辛子適量🔪下ごしらえ鹿レバーは薄切りにし、流水で軽く血抜きをします。その後、牛乳や塩水に10分ほど浸けて臭みを抜き、ペーパーで水分を拭き取ります。

生姜・にんにく・醤油・酒を混ぜたタレに鹿レバーを10分ほど漬け込み、下味をつけます。

ニラは4~5cmの長さにカット、もやしは水洗いしておきます。

🍳調理手順下味をつけた鹿レバーに片栗粉をまぶします。

フライパンにサラダ油を熱し、レバーを中火で揚げ焼きにして両面にしっかり火を通します。取り出しておきましょう。

フライパンにごま油を加え、もやしとニラをサッと炒めます。

レバーを戻し入れ、合わせ調味料を加えて全体を絡めたら完成!

🦌鹿レバーの特徴と味わい鹿のレバーは牛や豚と比べてもクセが少なく、非常に上品な味わいです。野生動物の内臓というと「臭みが強そう」と思われる方もいるかもしれませんが、新鮮な個体を適切に処理すれば、むしろあっさりとして食べやすいのが特徴です。今回は揚げ焼きにしてから炒め合わせることで、レバー独特の食感を保ちながらも臭みを感じさせない仕上がりになりました。

🍀栄養価と鹿レバーの魅力鹿レバーは鉄分やビタミンA、B

群を豊富に含む、栄養価の高いスーパーフードです。貧血予防や疲労回復に役立ち、免疫力を高める栄養素も多く含まれています。牛や豚のレバーに比べてカロリーや脂肪分が低いのも特徴で、ジビエならではの「ヘルシーで力強い食材」といえます。野生動物の栄養は自然の恵みそのものであり、山の中でのびのびと育った鹿だからこそ得られる味と栄養が詰まっています。

🔑安全に食べるためのポイント鹿の内臓は特に鮮度が命

です。狩猟後すぐに内臓を取り出し、冷却・血抜きを適切に行うことで、臭みを防ぎ美味しさを保てます。また、内臓肉は必ず中心温度75℃以上でしっかり加熱することが大切です。ジビエを調理する際には、調理器具やまな板の衛生管理も徹底しましょう。安全に調理すれば、ジビエの内臓料理はクセがなく驚くほど美味しい一皿に仕上がります。

📝まとめ今回の鹿レバーのレバニラ炒

めは、猟師ならではの贅沢な一品。クセが少なく旨味たっぷりの鹿レバーは、下処理を丁寧に行うことで家庭でも美味しく楽しめます。炒め物にする前に揚げ焼きを挟むことで、レバー独特の食感がより引き立ち、ご飯のおかずにもお酒のおつまみにもぴったりの仕上がりになりました。

普段なかなか手に入らない鹿レバーですが、もし猟師の知り合いやジビエ専門店で見かけたら、ぜひチャレンジしてみてください。「鹿レバーってこんなに美味しいんだ!」という新しい発見があるはずです。

上はハツ、左はタン、右下がレバー、レバーは1頭からかなりの量が取れます。